前かがみになって、ギロっとモノアイで相手を見上げている。
それが、自分がこのゾゴックでやりたいこと(やりたいポーズ)なんです。
なぜかゾゴックって、前かがみのイメージが強い。
まあ、そのためにこれからいろいろとやっていくわけなんですが・・・。
もし旧キットを固定ポーズで作りたいと思っている方は、可能なのであれば、イラストか何かでイメージ図みたいなものを書いておくといいかもしれません。
それか、パチ組みのガンプラで、あらかじめポーズを検討しておく、とかですね。
そうしておいてイメージを固めておくと、ずっと作りやすくなると思います。
作業開始
さて、作業開始です。まずは下半身から手を付けていきます。
大きく改修する場合、最初は顔から手を付けた方がいいと思うんですが・・・。まあ、こいつの顔って胴体そのものですからね・・・。
形状も悪くないので、顔面はスルーです。
ちなみになぜ顔から手を付けた方がいいかと言うと、顔がばっちりと決まればテンションが上がって、作業をするのが楽しくなるからです。
ほかの部分の改修が上手くいっても、顔がかっこよくないとガッカリだと思うんですよね。
もし失敗して諦めたくなっても・・・。早い段階で判断が出来ます(オイ)
それはともかく、まず問題なのは足の角度です。
ほとんど直線ですし、これ以上横に開きそうな気配がありません。
このまま前かがみになったら、ただのお辞儀です。
どうやって足を開かせようか、めちゃくちゃ悩みましたが、あの球体って股にめり込んでないと動く様な気配を感じられないと思ったんですね。
ですので、まずは印をつけた個所を大きく切り取ることにしました。
パーツは一回切り離してしまうと元に戻せませんので、決断は慎重に行います。
そして、プラサボとプラバン(プラ角棒)を組み合わせてこんなものを作ります。
それを印を切り抜いた股の中に仕込みます。
そこに3㎜のプラ棒を通し・・・。
股関節の球体にはプラサポを角度を付けて埋め込みます。
そうすることによって球体が股にめり込み、足を付ける位置が広がりました。
いちおう接着するまでは取り外すことが出来るので、微調整も可能ですね。
隙間は後でエポパテで埋めて形を整えていきます。
次は脚部ですね。
どうやってポーズを繋いで固定しようか・・・もう、とにかく悩みます。
考えた結果、まずこういったものをプラバンなどで作りました。
それを埋め込みます。
で、脚部の各パーツに穴をあけ・・・。
最終的に、アルミ線を通してポーズを決定します。
力を加えれば曲げることが出来るので、微調整も簡単です。(曲げるためには案外、力が要りますが)
角度を決めた後は、エポパテやプラサポを使って強引にポーズを固定します。
そしてこんな感じになりました!
力強く下から見上げるゾゴックに、すこしだけ近付いたと思いませんか?
簡単そうに見えるでしょう? 自分も記事を書いていてそう思いました。
けど、実際の作業はめっちゃ大変でした!
これ、どうやって固定すればいいんだ・・・? と思い悩む時間が長いです。
接着面が足りなくて、上手く接着しないこともしばしば・・・。
作っている最中、一度くっ付いたら二度とは離れない強力な接着剤とかあればいいのに! と何度も思いました。
たまに旧キットや改修中の写真で、過程が美しすぎる作品があります。
プラ板の積層やパテの削り込みなど、それだけで「芸術かよ・・・」と思ってしまうこともあるんですが、あれは普通じゃありません。達人か何かでいらっしゃると思う。
作っていて分かったんですが、接着面はプラ角棒などでなんとか増やしたり、エポパテで強引に止めたりすればいいんです。
上手い人と同じようにならにからといって、上手くいってないとは思わないことにしました。
決断は慎重に、行動は大胆かつ強引に、が自分なりの旧キット製作の合言葉です。
すべてエポキシパテがなんとかしてくれる、そんな思いでOKだと思います。
きっとそのうち、もっと効率のいい方法を思いついたりするでしょう。
と、いうわけで次は上半身です。