ガンプラを作る方法に、ランナーのまま塗装をしてしまう『ランナー塗装』と呼ばれるものがあります。
いわゆる『簡単フェニッシュ』のひとつなんですが、パーツを整形したり、持ち手を付けたりする作業が省略されるため、全塗装ながら短い時間で完成させることが可能です。
作りたいけど、時間が無い・・・。わかります・・・! そう思う方は多いですよね。
ですので、今回は実際にランナー塗装でプラモを作ってみて、どんな感じで進行していったのか、というのを紹介していこうと思います。
使う機体は、HGCEインフィニットジャスティスです。
合わせ目もほとんど出ませんし、驚異的な色分けをされているので、ランナー塗装の作成にはかなり適しているかと思います。
一日目の作業
一日目。
仕事が終わり、帰宅した夜から作業を開始です。
まずやることは、ランナーの確認です。
そしてこの時点で、ニッパーを使いランナーを色別に分けておきました。
100円ショップのニッパーで切ってもいいですが、色が変わっている部分はジョイントになっているので、ぱきっと手で折ることもできます。
ここで何を『確認』するかと言うと、キットで気になる部分や、目立ちそうになるヒケやパーティングラインです。
ランナー塗装をする理由は、時間を短縮してかっこよく作ることが目的です。
別に縛りプレイでもなんでもないので、手を加えたいな、と思ったらやってしまいましょう。
今回の場合だと、アンテナとバックパックの機首(?)となる先端部分がまず気になったので手を入れました。
キットのままだとアンテナや刃の先端は丸く太くなっています、ちょっとかっこ悪いので、削って見映えをよくしておきます。
続いて、ウイングと脚のパーツ。
ウイングはやたらと太いランナーでパーツが固定されている上、ぱっと見た感じでもめちゃくちゃヒケが目立っていたので、そこにヤスリを掛けました。
脚のパーツはパーティングラインが目立ったので処理しています。
ランナーのまま塗装をする、ということは基本的にヤスリは掛けないので、ヒケやパーティングラインの処理が出来ません。
そして、塗装した後にパーツを切り放つため、切った部分は地の色が露出します。
それがあんまりにも目立つ場所だとかっこ悪いので、そういったところは処理してあげた方がいいかな、ということです。
次はパーツを洗浄します。
プラモデルのパーツは、金型から外れやすくするために剥離剤というものが塗ってあります。
そのため、このまま塗装をしてしまうと塗料が上手く乗らない部分があったり、塗料剥げが起きたりします。
ですので、塗装の前は中性用の洗剤などで洗うのがセオリーなん、ですが・・・。
実は、バンダイの最新キットだとあまり気にする必要はないかもしれません。
昔のキットや他のメーカーのキットだと、目に見えてパーツがテカテカしていることもあるんですが、バンダイの場合ですとそんなに大変な目にあったことはないんですよね。
それほど強力な剥離剤じゃないという話も聞きますし・・・。
それでも一応、今回はランナーのまま、がしがしと洗いました。
そのまま風呂場に持って行ってシャワーで一気に洗剤を洗い流します。
そして、日当たりのいいところにランナーを置いておけば、一日目は終了です。
二日目に続きます。