皆さんはエアブラシで塗装をするとき、ホコリの対策ってどうしていますか?
エアブラシは圧縮した空気を吹き出す塗装方法。必ずと言っていいほどホコリが付きます。
せっかく塗装したのに、塗装面に見えるホコリ・・・。がっかりしますよね。
結論から言うと、塗装中にホコリが付くことをことをゼロにはできません。
ですが、やり方次第では限りなく少なくすることはできます。
と、いうことで今回は、エアブラシの塗装で「できるだけホコリをつかなくする方法」を紹介しようと思います
塗装をする前に下準備をする
まず、塗装をする前に下準備をしましょう。
用意するのは、大判のウェットティッシュです。
これで、塗装ブースの周りを一通り拭くようにしましょう。
汚れを取ることも勿論ですが、実は湿気があればホコリは舞いにくくなります。(しばらく使っていない塗装ブースを掃除すると、めちゃくちゃ汚れていてビックリしますよね・・・)
ウェットティッシュで塗装ブースの周りを拭くだけでも、エアブラシで空中に巻き上げるホコリを減らせるので、劇的に抑えることが出来ます。
逆にやらないと、ホコリはめっちゃ舞います。
ハンドピースのカップにも注意する
次はハンドピースのカップにも注意する、です。
ホコリは、外だけでなく、内面(カップ)にも原因があります。
ハンドピースの掃除にティッシュを使う方は多いと思いますが、実はそのティッシュがホコリの元となっていることがあります。
ティッシュって、けっこう『塵』が出るんですよね。
ですので、ハンドピースの掃除には『キムワイプ』がおススメです。
キムワイプはティッシュの『塵』がほとんど出ません。ホームセンターでも売っていたり、模型界隈ではけっこう有名なアイテムだったりします。
そんなに気にしない、という方はティッシュでもいいんですが、一度、試してみるのもいいと思いますよ。
静電気除去ブラシを使う
次は、塗装前にやることですね。
塗装をする前に、プラに付着しているホコリを払いましょう。
その際に使うのは、静電気除去のあるクリーニングブラシを使うと効果的です。
ホコリは静電気で引き寄せられますが、このブラシはその静電気も一緒に除去してくれる素晴らしい効果を持っています。
ちなみに、タミヤの静電気除去ブラシは柄の後ろが外れて、硬めのハケもついています。
意外と知らない方がいるので、一緒に紹介しておきますね。
塗装前にホコリを払うことは重要なので、エアブラシで塗装をする方は一本持っておいても絶対損はしません。
最近では、ミニ四駆用の小さいクリーニングブラシも販売されています。
こちらも持っていると便利ですね。
塗装中に注意すること
実際に塗装をするときは、パーツの向きも気にするとホコリを抑えられます。
ホコリは基本的に上から降ってくるので、広い面を上にしているとホコリが付くリスクが高まる、ということですね。
ですので、上からの面を少なくすることで、ホコリが付くリスクを少なくすることが出来ます。
写真のパーツは小さ目なんでちょっと例が悪いですが、飛行機の翼やカーモデルのボディなど、面の大きなパーツを塗るときは効果的です。ちょっと意識してみると良いと思います。
また、塗装を乾かしている間にホコリが付くのを防ぎたいなら乾燥ブースを用意しましょう。
有名なのは、山善の食器乾燥機です。
本来の用途と違うんですが、購入者のほとんどが模型用として使っているようで、レビューが面白い。
本家の物より値段が安く、模型用として使うには十分な性能が人気の秘密でしょうか・・・。
特に、乾燥が遅い水性塗料や、厚塗りをしてツヤを出すカーモデルなんかを作る時には重宝すると思います。
結論 ホコリは付くもの
と、ここまでホコリが付きずらくする方法を紹介してきました。
ですが、最初にも書いた通りここまでやってもホコリは付きます。
もう、ホコリっていうのは付くものなんですよ!
いろいろ対策をすることによって少なくすることは出来ますが、ゼロにはできません。
じゃあどうすればいいの? って思うでしょうが、結論は、
塗装をしてホコリを見つけたら、乾燥した後に2000番くらいのヤスリでホコリを落とし、再度塗装をして修正する。
です。
これだけ覚えて実践すれば、結果的にはホコリない綺麗な塗装面にすることが出来ます。
今まで紹介してきたのは、その手間を少しでも減らす方法、なんですよね。
2000番以上の番手なら、最小限のダメージで塗装面からホコリを落とすことが出来ます。
その程度の傷なら、その上から塗装をすれば問題なく元通りになるので、いつかはホコリの無い綺麗な塗装面になります。
綺麗な塗装面にするには修正するしかなく、そのための修正を出来るだけ少なくする。
それが綺麗な塗装面にするための方法です。
やたらと根気のいる作業ですが、実はホコリも完成してしまうとそれほど目立たなかったりします。
不思議なことに、塗装中はやたらと目に付くんですけどね。
ヒケを消すのと同じように、あまりにも気にしすぎていると模型はいつまでたっても完成しません。
ある程度、自分の中で折り合いをつけておくっていうのも重要かもしれませんね。
オマケ 家の中で一番ホコリの無い場所は?
最後にちょっとオマケです。
皆さんは、家の中で一番ホコリが無い場所はわかりますか?
答えは風呂場です!
風呂場には、常に適度な湿気があります。
そしてもうひとつ。ホコリは、衣服からも発生します。
ですが、お風呂は全裸で入ります。
湿気もあり、発生の元も存在しません。
つまり塗装中にホコリをつかなくする究極の方法・・・。それは、全裸になって風呂場で塗装する、ということです!
できるか! Σ(゚Д゚;)
って感じですよね。
模型を作るためには、ある程度環境を用意しなければいけませんが、さすがに風呂場まで提供できるの方は稀です。
ですが、これは模型誌でも紹介されていた方法で、実際にやっている方も(少数派ではあると思いますが)いるみたいです。模型に魂まで売っているようだと思いましたが・・・。
注意!
風呂場には窓が無い場合があります。
換気扇はあると思いますが、密閉空間での塗装は本当に危険です。もし風呂場で作業が出来る方がいても、換気が十分に出来ない状態での塗装は絶対にやめましょう。
いくらホコリがないからといって、私はお風呂場での塗装はおすすめしません。
さすがに風呂場塗装は難しくても、パンツ一枚で塗装をしているというのは割といるらしいんですよね。
たしかに、簡単にホコリのリスクを減らすことは出来ます。
可能なのであれば衣服を脱いで塗装をする、というのは試してみてもいいかもしれませんね。
「さあ、塗装するかぁ!」とか言って、おもむろに服を脱ぎ始めるのは、なかなかシュールな気もしますが・・・。