塗装の下地材として活躍するサーフェイサー。
その主な役割は、
・傷を見つけやすくする(ついでに細かい傷を埋めてくれる)
・綺麗に色を塗るため、均一な塗装面を作る
の二つになります。
サーフェイサーといっても、現在は様々なメーカーから発売され、最初にどれを選んだらいいか迷うこともあると思います。
と、いうことで今回は、自分が実際に使ったことがある、ガンプラにおすすめなサーフェイサーを紹介していこうと思います。
また、今回紹介するサーフェイサーはすべてエアブラシで使用するタイプになります。
クレオス サーフェイサーブラック&サーフェイサーホワイト
まずは、クレオスから販売されている『サーフェイサーホワイト』と『サーフェイサーブラック』です。
その名の通り、黒と白の色をしたサーフェイサーです。
黒のサーフェイサーは、主にシルバーやパール塗装などのメタリック系の下地に使います。
黒を下地にすると、透け防止の役割を果たし、重厚感と輝きが増す効果があるからです。
それと、このクレオスの黒サフってすっごくいい色をしてます。
サフとしてではなく普通の黒をして使ってもいいのでは? と思っているくらいですね。
次に白のサーフェイサーなんですが、これはラッカー系塗料を混ぜると、どんな色のサフも自作できる、という特徴があります。
赤を混ぜればピンクに。青を混ぜてスカイブルーに、といった具合ですね。
極端なことをいってしまえば、クレオスのグレー、ブラック、ホワイトのサーフェイサーを買えば、上がどんな色でも対応できます。
値段も安く、手に入りやすいのでお勧めです。
他に『マボガニー』という赤茶のような色が販売しています。
ガイアノーツ サーフェイサーEVOシリーズ
ガイアノーツさんの販売するサーフェイサーEVOシリーズ。
通常のグレーサーフェイサーも性能がよく、愛用している方も多いです。
ただ、このシリーズには他に特徴があって、なんと色の種類が膨大にあります。
通常の『グレー』のサフに加えて、『ホワイト』『ブラック』『スカイブルー』『パステルピンク』『レモンイエロー』『ガンメタ』『フレッシュ』『オキサイドレッド』『シルバー』・・・等々。
ラインナップは増える一方です(笑)
サフは基本的にグレーですが、塗る色によってはもう一度下地を作らなければ綺麗に発色しないんですよね。
たとえば、グレーの上に赤を塗っても、濁った赤になってしまいます。
綺麗な赤にするにはピンクや白を挟む必要があります。
ですが、最初から色のついたサフを使えば、その手間を省くことが出来るというワケです。
さすがにガイアノーツのサフは色が多すぎかもしれませんが、白やピンク、オキサイドレッドなどは意外と使う機会が多いので、持っていても損はないと思います。
NAZCA メカサフシリーズ
販売メーカーは上のガイアノーツさんと一緒ですが、プロモデラーのNAOKIさんがプロデュースするNAZCA(ナスカ)というブランドのサフになります。
このサーフェイサーの特徴は、ロボ系の関節に適した色をしている、という点です。
メカサフという名の通り、フレームや武器類などに合う、ちょっと濃い目のグレーをしています。
専用のシンナーを推奨されているものの、色がグレーなので本来のサフと同じような感覚で使え、問題が無ければそのまま関節部分の塗装が完了しているという、夢のようなサーフェイサーです(笑)
色はグレーの濃さによって3種類。そのほかにピンクも販売されています。
このNAZCA(ナスカ)シリーズは、サーフェイサー以外にもプロの視点から見て、実用的な色や道具を販売することをコンセプトとしています。
今後も、どのようなアイテムや色が出て来るのか個人的にも楽しみですね。
クアトロポルテ Tipoサーフェイサー
次はクアトロポルテのTipoのサーフェイサー。
速乾性で、乾くのがとても速いの特徴です。
また、プライマー効果なんてものもありますね。
そして重ねていくと、400番くらいのヤスリ傷すら消してしまうという高性能のサーフェイサーです。
ただし値段がやや高めで、手に入りづらいのが欠点でしょうか?
ちょっとしたレビュー記事もあるので、よろしければご覧ください。
で、結局どのサーフェイサーを使えばいいの?
ここまで見て来て、おすすめのサーフェイサーを紹介してみましたが、結局なにを使えばいいの? と思う方もいるかもしれません。
そういう方は、まずはこれを使いましょう。
『クレオスMsサーフェイサー1200』です。
と、いうか正直、これが一番のおすすめかもしれません。
ぶっちゃけ、何がおススメかと言われても、実際使って比較しないと、それが良いのか悪いか、自分に合うかどうかはわかりません。
クレオスMsサーフェイサー1200は、ド定番中のド定番でありながら、
・値段が安い!
・手に入りやすい!
・サーフェイサーとしての性能も申し分なし!!
と、良いことづくめです。
たしかに値段が高めのサーフェイサーは性能も高めですが、実際使ってみると、これでじゅうぶん、なんてこともありえます。
とりあえず最初はこのサフを使ってみて、それから興味が出たら他のものに使ってみる、という手順がおすすめです。
番外編 塗料の進化は凄い
やりたいことによってサーフェイサーを使い分けると、製作時間を短くすることもできますし、完成度をぐっと上げることもできます
ただですね。
最近は塗料の進歩も凄く、下地がグレーだろうが黒だろうが、何回か重ねると問題なく綺麗に発色する塗料も多いです。
特に性能がいいのが、サーフェイサーの時と同じく、ガイアノーツさんの塗料ですね。
白なんかは、下地をどんな色にしても綺麗に塗るのは苦労するものなんですが、ガイアノーツさんの『アルティメットホワイト』やクレオスさんの『クールホワイト』なんかは、下地がグレーでもあっという間に白くなってくれます。
結局、下地の色を変えるのって、塗った色を綺麗に発色させることが目的なので、その影響を全く受けない塗料があるなら、何を使っても問題ないことになります。
このまま塗料の性能が上がっていくと、下地がどんな色でも問題も無い時代が来るかもしれませんね。