プラモデルの塗装法に、ウェザリング、というものがあります。
ウェザリングというのは、キットに汚しを入れて、プラモデルにリアリティを与える技法です。
戦車などのスケールモデルに使われることが多いですが、ガンプラでも、すこし汚れていた方がかっこいい! っていう機体もありますよね。
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ウェザリングはかなり奥深い手法ではあるんですが、やってしまえば意外とそれっぽく仕上がるもの・・・!
入り口は広く、底は深いです。
今回おこなうウェザリングは、めちゃくちゃ簡単にやることができます。
使うのも、「ウェザリングマスターE」と「ウェザリングスティック(泥)のふたつだけ。
ささっと、キットにカッコいい汚しを入れてみましょう!
使用するキット HGガンダムバルバドス
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使用するキットはこちら。
ガンダムマーカーで部分塗装したHGのガンダムバルバドスです。
初心者でも作りやすく、これまた汚しが似合う機体ですね。
製作の記事はこちらになりますので、よろしければご覧ください。
ウェザリングマスターで全身を砂まみれに
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まずはウェザリングマスターEのサンドで、全身を砂まみれにしていきます。
ウェザリングマスターの中には、練り状の塗料を擦り付ける専用の筆が入っています。
このスポンジの部分を使い、「サンド」を全身にこすり付けていきましょう。
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エッジの部分には色が乗りやすいので、効果がわかりやすいと思います。
ちょっと砂が付いているように見えますかね?
ウェザリングマスターの作業はたったこれだけです。
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全身に「サンド」を塗り付けるとこんな感じになります。
ちょっと分かりづらいかもしれませんが・・・。メイスには効果が見えやすいですね。
綺麗な状態のキットを汚す、というのは、ちょっとためらいがあるかもしれません。
ですが、「えいや!」と一度勢いでやってしまうと、どんどん手が進みます。
怖いのは最初の一歩だけですので、勢いでガンガンやっていきましょう!
ウェザリンペンで泥を追加
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次は「ウェザリングスティック」を使用します。
根元を回すと、リップスティックのように先端が出て来るので、それを汚したい場所に塗りつけていきます。
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そのまま塗りつけるとこんな感じになります。
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そのままでもいいのですが、水を含ませた筆でちょっと伸ばしてあげると、さらにそれっぽくなります。
これまた超簡単です。
注意点としては、泥が付きやすい場所だけに行う、という事。
ウェザリングは、「どう汚れるのかイメージしながら行うことが大事」なんて言われたりします。
大地に接している足元に泥が付く、というのはイメージしやすいですよね?
顔から泥沼にでも突っ込まない限り、上半身が泥まみれになることはないかと思われます。
ですので、泥は足元に強くつける。上半身にはつけない、というのがセオリーになります。
ウェザリングはリアルを追求する塗装方法でもあります。
そのため、あまり不自然な汚れにならないよう、気を付ける必要があるんですね。
バルバドスは膝立ちもするから、膝の部分にすこし泥が付いていてもおかしくないだろう、とか、そんなことを考えながら、汚しを入れていきましょう。
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とはいえ、その辺のイメージはモデラーに委ねられる部分でもあります。
私は、バルバドスの主武装であるメイスを、がっつりと汚してしまおうと思いました。
地面に叩き付けたりするので、これは足元以上に汚れていてもおかしくないと思います。
上手なウェザリングをする方(特にスケールモデル)は本物の汚れを観察しよう、とアドバイスしていることが多いです。
今ではスマホで簡単に写真が撮れるので、参考になりそうなものがあればパチッと撮っておくのもいいかもしれませんね。(もちろん、まわりの迷惑ならない範囲で、ですが・・・)
ウェザリングをやりすぎてしまったら?
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ウェザリングは、実際にやってみると楽しくなってやりすぎてしまうことがあります。
そういう時は、メラミンスポンジや水を含んだ筆などでふき取ってあげると、ある程度汚れが落とせます。
やりすぎちゃったかな? と思いましたら、調整していい感じに落ち着かせましょう。
HGガンダムバルバドス 汚し完了
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砂と泥を付けたら、HGのガンダムバルバドスのウェザリング仕様が完成となります。
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全身が砂まみれ(っぽく)なり、足元とメイスには泥が付着しています。
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100円ショップの木製ボックスにニスを塗って台座を作ってみました。
こうやって飾ってあげると、完成品もちょっと盛り上がると思います。
こちらの記事で書いた、簡単な地面を作ってみてもいいですね。足元の泥と非常にマッチすると思います。
以上で、HGガンダムバルバドスのウェザリング塗装でした。
ウェザリングには他にも、錆を入れてみたりとか、塗装はげを入れてみたりとか、色々な汚し方があります。
最初の方にも書きましたが、奥深く、そして楽しい塗装なので、ぜひやってみてくださいね!
それでは!