ガンプラを長年作っている方が、「初心者にお勧めのガンプラは?」と聞かれれば、いくつか思い浮かぶ物があると思います。
自分も「これはいいキットだよ!」と紹介できるものはいくつかあります。
ですが、「もうこれ以上のものはないんじゃないか?」というキットが登場しました。
それが、このEG(エントリーグレード)のガンダムになります。
エントリーグレード・ガンダムの特徴

EG(エントリーグレード)のガンダムは袋に入った武装のない「ライトパッケージ」というものが発売していましたが、現在は生産していません。(パッケージバージョンと記載していましたが訂正いたしました。ご指摘ありがとうございます)
現在では箱に入ったタイプが2種類、販売しています。
ひとつはライフルとシールドを持った通常のタイプで、定価は700円(税抜)

もうひとつは、ガンダムの武装がすべて付属したフルウェポンセットで、定価は1000円(税抜)となっています。

通常、プラモデルを組み立てるためには工具が必要ですが、なんとこのキット、道具を使用することなく組み立てることができます。
ぱちぱちと、手でパーツを外すことが出来るんですね。(多少パーツはえぐれてしまうので、できればニッパーを使た方がいいですが)
パーツ数も少なく、プラモに慣れている方なら30分くらいで組むことも出来ます。
安く、簡単に、かっこいいガンダムが組めるとなれば、初心者にお勧めで、これ以上のガンプラはないと思います。
EGガンダムを勧める理由 「練習」にも最適!

EGガンダムはそのまま組み立てても非常にかっこいいんですが、一番おススメできる理由は「練習」にも最適なキットだということです。
値段も安く、簡単に組み立てることができるのはいいんですが、それだとちょっと物足りない、と感じることもあるかと思います。
ガンプラは組み立ててからが本番ともいえる趣味です。
色を塗ったり、自分好みに改修してみたり、ジオラマにしてみたりと、個性を出してみたいと思いませんか?
ガンプラ作成には、かっこよくするために多くの技術が存在していますが、EGガンダムはその「練習」にも最適です。
ステップアップにも最適。ここが、普通のおすすめキットとは違うところです。

たとえば「合わせ目」消し。
EGガンダムにはすこしだけ「合わせ目」が出ます。脚部の真ん中にあるので、けっこう目立つ場所です。
ここが、初めての「合わせ目」消しにぴったりです。上手く消すことが出来れば、「合わせ目」を消した効果がはっきりとわかります。

もちろん「塗装」の練習にもガンガン使いましょう。
筆塗り、エアブラシ、ウェザリング、オリジナルカラーと、塗り方は様々ありますが、ちょっと試してみたいという時に、700円という値段と30分で組めるこのキットは相性が最高です。
もちろん、練習ではなく、本気で作り込んでみてもみてもいいと思います。
他にお勧めの初心者向けキットは?

初心者にお勧めのキット、練習にはEGガンダムが最適だよ、という話をしてきましたが、それ以外にも、もしお勧めをするなら、なにがいいかも書いておきたいと思います。
まずは写真の『HGガンダムバルバドス』です。
1000円(税抜)という値段でありながら、すべてが高いレベルでまとまった傑作キットです。
ガンダムマーカーで部分塗装をするだけでもかなりカッコよく仕上げることができます。
紹介記事もありますので、よろしければご覧ください。
そして他には、値段帯で選ぶ、という方法もあります。
1000円~2000円くらいの、「HG]シリーズならパーツ数はあまり多くないので、難易度はそれほど高くありません。
ただ、そこから選べば問題ない、と言いたいんですが、ガンプラの「HG」シリーズは歴史も長く、種類が豊富過ぎるため、同じ値段帯でも作りやすさやキットの完成度に違いがある、というのは注意が必要です。
基本的には発売日が新しいものを選べば外れは少ないんですが、傾向としては値段が安くなればなるほどパーツ数は少な目になるので、「作りやすい」という点では間違いがないでしょう。
自分の作りたいものを作ればいい!
そして最後に。
ガンプラには、作りやすいおススメキットはたくさんありますが、結局「自分が作りたい」と思ったキットを作ってみるのが一番ですよ、ということをお伝えしておきます。
ガンプラ作りは基本趣味なので、楽しくなければ意味がありません。
自分が作りたいと思ったガンプラを作るのが、おそらく一番楽しいと思います。
上達するために完成させることはたしかに大事なんですが、本当に初心者の内はそんなこと気にする必要はありません。
たとえ、難しくて完成しなくてもいいんです。もしガンプラ作りが楽しければ、また作りたいと思うこともあるでしょう。
そのときは、それこそEGガンダムからまた初めてみて、作れなかったキットは「初心者のころは難しくて作れなかったなー」という思い出にしてしまいましょう。
慣れたら、「あの時は作れなかったけど、今なら・・・!」と再挑戦すればいいと思います。
趣味で作っている以上、完成させることができなくても、なにも悪い事はありません。
私も、最初に作ったガンプラは関節とか逆になってましたし、付け方がわからないパーツが放置されていたりしました。
とりあえず、作ってみたいキットがあったら挑戦してみましょう。
ダメだったら、EGガンダムやHGに戻ってきましょう。
そして沼にどっぷりとつかり、「上手くなりたい!」「自分だけの作品を作りたい!」と思ったら、プラモデルの世界に足を踏み入れてみてください。