ガンプラを作るにあたって、模型の本を読む方も多いと思います。
今回は、私が持っている模型本の中で、おススメのものをすべて紹介しようと思います。
絶版になってしまったものありますが、中古で買えるものありますので、ぜひリンク先のサンプルと合わせて、選ぶ際の参考にしてもらえると幸いです。
脱ビギナー!ガンプラ製作+4ステップ
脱ビギナーとは言うもの、正直、「ここまでやらないといけないの?」と思うほどしっかりと深い内容。
プロによる基本的な作業を突き詰めた本、といった感じです。
Q まったくホコリを噛まない塗装はどうやってるの?
A ひとつひとつホコリを見つけて修正している。
っていうのは、個人的に衝撃を受けました。
やっぱりプロでも地道な作業をしてるんですね・・・。
制作内容は、ストレート組みによる基本作業(全塗装)、ウェザリング、メタリック塗装、パテ・プラバンによるキット改修といった感じです。
モデラ―としてもう一段階、上に行きたい、って方に強くお勧め。
ガンダムホビーライフ
不定期で発刊されている模型本。発行数は、現在20冊を超えています。
普通の模型誌と違うところは、プロモデラーがテーマに沿ってガンプラを制作している、ってところでしょうか。
模型誌はどうしても最新キットの作例やレビューが中心となってしまいますが、ガンダムホビーライフは昔のキット、めずらしいキットの作例を見ることが多いです。
ちなみに第一弾は「アムロの乗った機体」特集。
個人的にはMGリ・ガズィが一見の価値ありと思う。あの古いキットがこのカッコよさとは・・・。
発刊のナンバーによってはオリジナルデカールが付属するなど、めちゃくちゃ嬉しいオマケが付いていることがあります。
ガンダムアーカイヴス『クリプス戦役』編
モデルグラフィックスさんが販売している作例集。
ガンダムアーカイブスはかなり種類があるんですが、私がよく読んでいるのが『クリプス戦役編』です。
発売自体はすこし昔ですが、モデルグラフィックスさんの作例は、切り口が面白いものが多いんですよね。
この本の、特にいいな、と思うのは『ガンプラをカッコよく作りたい!』というディティールアップのことを深彫りした記事です。
ここまでディティールアップについて、基本的かつ深く解説されていたことはないのでは? と思うほど。
ちなみに『へこんだところが大事』らしいですよ!
あと、3人のプロモデラーが作った、MGガンダムMk-IIのジオラマも凄いですね。
見せられないのが残念ですが、このガンダムMk-II、全身の色は黒なんですが、関節の色が白っていう、普通では考えられない配色をしてます。ですが、それがたまらなくかっこいい。
いつかリスペクトした作品を作りたいですね。
ガンダムウェポンズ ガンダムLOVE編
プロモデラ―の技術・センス・妄想大爆発の模型本その1。
ガンプラLOVEという自分の赴くままにガンプラを作るコーナーがあるんですが、その作品を集めた模型本です。
普通の作例はほとんどなく、かなりアレンジの効かせた作例ばかりです。
ガンプラLOVEにはセイラマスオさんがよく作例を発表するので本の6割を氏の作品が占めています。
そのため、セイラマスオさんのファンにもおススメ。
ちなみにセイラマスオさんのことなど別の記事でくわしくレビューもしているので、よろしければご覧ください。
普通じゃない、自分だけのガンプラを作りたい方には、とても参考になるはず。
フレームアームズ モデリングマスターズ
プロモデラ―の技術・センス・妄想大爆発の模型本その2。
今ではすっかりガールズプラモの方が有名になってしまったフレームアームズですが、元祖はコトブキヤさんが販売するオリジナルのロボットのこと、です。
フレームアームズは有名なメカデザイナーさんがデザインしていることもあって、めちゃくちゃカッコいい機体が多いんですよ!
かっちりとして機体設定があるわけじゃないので、好きなように作れるっているのが根っこの部分にあります。
この本はそんなフレームアームズの魅力があふれ出る一冊です。
自らの妄想や設定を表現するプロの技術、一見の価値ありです。
プロってホント、すげえなぁと一つ一つの作品から感じます。
作例本としてはかなり厚く、読みごたえは十分。
こちらもまた、オリジナリティのある作品を作りたい方におススメですね。
はじめてでもうまくいく ガンプラ塗装の教科書
初心者の方にお勧めな模型本。
この本以外にも、オオゴシトモエさん著者のシリーズは、総じて初心者に優しい内容です。
この本はエアブラシの塗装に焦点を当てた一冊ですね。
エアブラシの塗装なんて大体できる、と思っていても、改めて読んでみると、意外と知らないことがあったりして驚くことがあります。
実際、エアブラシで迷彩塗装なんてやったことは無いですからね、自分も・・・。
長い間模型を作っている方が読んでも新しい発見があったり、ワクワクするような気持になる一冊。
技術の再確認にもいいかもしれませんね。
NOMOKEN3 ガンプラ完全攻略ガイド
初心者の方にお勧めの模型本その2。
一言でいうとガンプラ模型の辞書みたいな感じですね。索引までついている。
ガンプラをカッコよく作る方法から、改修、ジオラマ、電飾、模型の保管方法と、かなり幅広い内容です。
2011年発売しており、模型本としてはかなりロングセラー。
初心者の方だけでなく、それなりに模型が作れる方が持っていても、絶対に損のない一冊です。
WildRiver’s G-WORLD 『円形劇場』
WildRiver荒川直人さんの作品集。
円形劇場というのは360度、どこから見ても物語がある、というテーマのジオラマです。
内容は、なんだか凄すぎてよくわからない、というのが正直な感想です。
いちおう、作り方も解説されているんですが、ふだんジオラマを作らない自分からすると、真似ができない領域と言いますか・・・。
本の内容も凄いんですが、一度でいいから実物を見てみたいと思わずにはいられません。
ジオラマを作ってみたい方はぜひ手元に置いておいた方がいいと思います。
私のように今はよくわからなくても、いつか理解し、参考にできる時が来るかもしれません。
ROBOHOLIC 3Dクリエイターズワークス NAOKI立体作品集
プロモデラーNAOKIさんの作品集。
ロボデザイナーとしても活躍されていて、NAOKIさんのデザインされたガンプラは大人気ですよね。
主にプレバンで販売されているんですが、毎回、速攻で無くなります・・・。
ちなみに、模型の作り方、という本は結構あるんですが、個人のプロモデラーの作品を集めた本、というはけっこう珍しかったりします。
そんなNAOKIさんの作例が堪能できる一冊なんですが、ちょっと注意点も。
全体的に写真が暗く、制作途中の写真がほとんどない、という挑戦的な内容になっています。
作品の作り方というよりは、写真集に近いですね。
意図してそんな作りにしたらしく、技術は完成写真から読み取ってね、とはNAOKIさんからのメッセージです。
週末でつくるガンプラ凄技テクニック
エアブラシを持っていない! または買うことができない! って方にお勧めする模型本その1。
エアブラシなんて用意できないよ! って方も多いと思いますが、持っていなくてもだいじょうぶ! 無塗装でもカッコよく仕上げられる方法が多く紹介されています。
制作方法としてはウェザリングが多いんですが、全塗装派の方でも得られるものは多いと思います。
塗装をしてからウェザリングをしても、イメージ通りいかない、なんてこともありそうじゃないですか?
なら、無塗装の状態でこの本の通りウェザリングをして、練習してみるっていうのもいいと思うんですよね。
あまりの完成度にそれに満足してしまう可能性すらあります。
また、ガンプラを作りたいけど、時間がない、っていう方も、ぜひ読んでほしいですね。
あと、値段が安くて手に取りやすいのも魅力です。(税抜き1500円!)
ビギナーでもうまくいく! ガンプラお気楽製作ガイド
エアブラシを持っていない! または買うことができない! って方にお勧めする模型本その2。
趣旨としては、タイトルにある通り、お気楽にガンプラをカッコよく作る、ですね。
塗装は缶スプレーやイージーペインターがメイン。しかもランナーのまま塗装しています。
模型を作るにあたってめんどくさいこと・・・作例によってはゲート処理、ヤスリ掛けすっ飛ばしてしまうんですが、この完成度・・。
筆者はこのスタイルで日本のトップレベルの模型コンテストに入賞もしています。
一応、このサイトにもこの本を参考に制作したガンプラがあります。よろしければぜひ。
セイラマスオさんのように我流というべきモデラ―の、神髄を堪能できる一冊です。
セイラマスオの気まぐれガンプラ制作記
エアブラシを持っていない! または買うことができない! って方にお勧めする模型本その3。
マスオ流のディティールアップ方法が惜しみもなく書かれた一冊。正直、待ち焦がれた方も多いのではないでしょうか?
特に水性ホビーカラーの筆塗りをメインにしてみたい方は読んでみた方がいいと思います。
セイラマスオさんはけっこう塗装もアレンジを利かせている作品が多いんですが、それらすべてを筆塗りでおこなっているんですよね。
「こんなんでいいの?」っていう状態から塗り始めて、もう、ばっちり仕上げている。
筆塗りって綺麗にいかないのでモチベが保ちずらいんですよね。
実際に上手に塗っている方の方法を知れば、道筋だって得られます。
あと、セイラマスオさんのファンは絶対に買った方がいいです。
番外編① MAX渡辺&大越友恵のガンプラ大好き!
ここからはちょっと番外編。
まずは『MAX渡辺&大越友恵のガンプラ大好き!』です。
発売がかなり昔なため、正直、情報が古いためおススメと言いずらいんですが、ガンプラを始めたばかりの気持ちを思い出す本。
なんて言っても、当時ビギナーだった大越さんが、「模型を買いに行くことから」スタートしていますからね。
最終的にはエアブラシを使ってオリジナルカラーで全塗装をするまでが描かれています。
コピックを使った「なんちゃってグラデーション塗装」など、今でいう簡単フェニッシュみたいな作例があるので、現代でも記事によっては通用することもあるかもです。
番外編② モデラーズスタイルブック
番外編その2。
この本は作品ではなくプロモデラーの『部屋』を紹介する本です。
やはり、他のモデラ―の制作環境っていうのは気になるのか、現在『3』まで発行されています。
めっちゃオシャレな部屋もあれば、ごっちゃごちゃの部屋もある(笑)
ただ、模型を長く作っていると、どちらの部屋も魅力的に見えますよね。
私はどちらかといえばオシャレ7割ごちゃごちゃ3割的な方向に行きたい。
プロの模型環境なので参考になるかはモデラ―次第ですが、普通に見ていても楽しいですよ。