塗料・工具まとめ記事エアブラシ

ガンプラ・プラモデルに最適なエアブラシセットのおススメを紹介!

公式サイトより引用

模型作りを趣味としていて一番大きな買い物。それはおそらく『エアブラシ』でしょう。

結論から言うと、エアブラシには『セット品』があるので、それを買うことを強くお勧めします。

 

セット品とは、ハンドピースやホースなど、エアブラシ塗装で必要な物がひとつになった商品のことです。

必要なものを個々に買うよりお得ですし、なにより購入してすぐに使える、というのは何よりも強みです。

初心者の方でも、失敗する確率はほとんどありません。

 

今回は、模型メーカーから販売されているおススメなエアブラシセットを紹介しようと思います。

 

また、エアブラシについて補足をいくつか用意していますので、気になるところがあれば目次から飛んでご覧ください。

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タミヤ スプレーワーク ベーシックコンプレッサー  エアーブラシ付き

引用 タミヤ公式サイト

本体価格は10,800円(税抜)

作業音は記載なしですが、レビューを見る限りではすこし大きめとのこと。

連続作業時間は20~30分。

紹介するエアブラシセットで一番安価です。

ですが、基本的な性能というのは備わっていて「とりあえず安いから買ってみたけど、そのままずっと愛用している」という方もいるようです。

 

付属のハンドピースは「スプレーワーク ベーシックエアーブラシ」。

見慣れない形をしていますが、シングルアクションで、口径は0.3と模型用の中ではポピュラーなタイプです。

 

ただし注意点があって、このエアブラシセットは本体と別売りのバッテリーか、ACアダプターを購入しなければ使えません。

持ち運びたい方はバッテリー。コンセントに指して使う場合は専用のACアダプターが必要です。

バッテリーだと連続駆動時間が20~30分となっているので、基本はアダプターの方をおすすめします。

割引をされているとアダプター込みで一万円ちょっとで買えるので、エアブラシを試してみたいな、という方にはいいセットですね。

スプレーワーク コンプレッサー アドバンス スパーマックス エアーブラシ SX0.3D付き

引用 タミヤ公式サイト

本体価格は28,800円(税抜)。

作動音量45dbと小さめ。

ハンドピースが置けるハンガーが本体とセットになっていて、取り外すとスイッチがオン、取り付けるとオフになるセンサー機能が付いています。

また、エアー圧力調整が可能と、値段の割には普通のコンプレッサーにはない機能が備わっています。

 

付属のハンドピースは「スパーマックス エアーブラシ SX0.3D」。

ダブルアクションの0.3口径です。

口径が0.5のセット品もありますが、ガンプラなどに使うなら汎用性の高い0.3口径がおすすめですね。

 

とても小さく、コンパクト。そして、この値段で、これだけの機能があるのは正直すごいです。

ただ、この値段帯のエアブラシを買うなら、もうちょっと頑張って後に紹介する「コンプレッサーレボⅡ」か「クレオスのL5のセット」にできないか真剣に検討した方がいいかと。

HGコンプレッサーレボII HGエアーブラシ付

引用 タミヤ公式サイト

本体価格は33,600円(税抜)

作動音量56dbとやや大きめ。

名品と名高いコンプレッサーレボの後継機。

このあたりになると、性能的には間違いのないレベルになります。

 

付属のハンドピースは「スプレーワーク HG エアーブラシIII」。

ダブルアクションで口径は0.3になります。

 

コンプレッサーレボⅡには他にもモデルがあるんですが、付属のハンドピースによって値段が違います。

シングルアクションだと5000円くらい安いのでお好みに応じて購入できます。

 

トリガータイプだとダブルアクションよりも値段が高くなりますが、おススメはやはり、こちらのダブルアクションタイプ。

まずはハンドピースに慣れていきたい、と思っている方は、シングルアクションタイプを選ばいいと思います。

GSIクレオス Mr.リニアコンプレッサー L5/エアブラシセット

引用 クレオス公式サイト

本体価格は44,000円(税抜)。

作動音は50dBと小さめ。L5は作動音が小さく夜でも使用できる、なんて言われているので、ここが基準になるかも。

エアブラシセットのベストセラーモデル。

エアブラシのおすすめと聞けば、必ずと言っていいほど名前が上がります。

 

ハンドピースは「プロコンBOY WAダブルアクション 0.3mm」。

口径は0.3でダブルアクション式。もっともスタンダードなハンドピースです。

 

自分もこちらを使っているのですが、L5のセット品は正直に言って本気でおすすめできます。

普通に模型を作っていて、困ることはまずありませんし、L5というコンプレッサーはプロモデラーの方でも愛用者が多いです。

むしろ、これを使っていて機能的に物足りなくなってきましたら、モデラ―としてかなりの『域』に達しています。

コンプレッサーの性能も熟知し、自分の制作スタイルに合った、さらに高性能なものにも余裕で投資できるでしょう。

 

プロも含めたモデラ―に対して、じゅうぶんなスペックと実績をもつコンプレッサー。

長く模型を作りたい方は、「クレオス・リニアコンプレッサーL5」のセット品を買うことを本気で検討してほしい。

GSIクレオス Mr.リニアコンプレッサー L5/レギュレーター/プラチナセット

引用 Amazon

L5のエアブラシセットはいくつか種類があって、こちらは「プラチナセット」と呼ばれるものになります。

価格は52,000円(税抜)

コンプレッサーは同じL5ですが、付属品に多少の違いがあり、ハンドピース、エアレギュレーター、スプリングホースが大きな違いです。

 

ハンドピースは「プロコンBOY WAプラチナ0.3 Ver.2」。

口径は0.3でダブルアクション式。手元で風量をコントロールできるアジャスター付き。

正直、ハンドピースは初心者にはちょっと多機能かな? と思いますが、これを使いこなせれば、ガンプラの塗装では困ることはほとんどなくなります。

 

定価の差は10000円ほどですが、ネットで購入すると通常版と比べて5000円くらいしか差がなかったりします。

予算があれば、こちらを買ってもいいですね。

ちなみに私は、ハンドピース、コンプレッサー、水抜きがあれば基本的な塗装は出来る、という理由で、一つ上で紹介している一番安価なセット品を買いました。(必要になれば後で買い足せますし)

ですが、どちらを買っても後悔はしないはず。

GSIクレオス Mr.リニアコンプレッサーL7レギュレーター/プラチナセット

引用 クレオス公式サイト

上で紹介したL5の上位機種であるL7のプラチナセット。

定価は58,000円(税抜)。

作業音は55dBとやや大きめ。

単純に、コンプレッサーの性能がL5よりも上の商品。エア圧が高いのですが、そのため少し作業音が大きいです。

模型作りならL5のコンプレッサーで十分なんですが、L7を使っている方も見かけます。

 

付属のハンドピースは「プロコンBOY WAプラチナver.2」。

口径は0.3でダブルアクション式。手元で風量の調整もできる。

L5のプラチナセットと同様のハンドピースです。

 

L5と比べてこちらを選ぶ基準は単純。

お金と稼働音に妥協できるどうか、だけです。性能はこちらの方が上ですので。

充電式エアブラシ ダブルアクション0.3口径

引用 楽天市場

最近は充電式のエアブラシ、というものも発売されています。

レビュー動画を見て性能をまとめてみると、すこし重たいという点と、コンプレッサー式のものと比べて性能的にはやはり劣るかな、といったところが挙げられています。

 

ただ、一番の利点は持ち歩けるという点ですね。

エアブラシは基本的に室内で使用するため、他にも「塗装ブース」が必要になります。

ですが、充電式エアブラシなら持ち歩いて、ベランダや外で塗装が出来ます。

安価で手に入るというのもポイントで、8000円前後(もっと安い場合もあり)で購入することができます。

 

正直なところ、本格的なエアブラシと比べて、模型製作のメインツールにするにはいろいろな面で不安があります。

ですが、環境的にエアブラシを使えるか不安という方や、エアブラシがどんなものか試してみたい、という方にはいいかもしれません。

 

【補足1】ハンドピースについて

引用 Amazon

エアブラシを選ぶのにあたって、ハンドピースのことを知っておくことも重要です。

ハンドピースを選ぶのに重要になってくるのは、『シングルアクション』か『ダブルアクション』かということ。そして『口径』です。

 

一般的には『シングルアクション』が初心者におススメされています。

理由は、機構が単純なので壊れずらいこと。また、扱いも簡単だからです。

 

ただ、『ダブルアクション』を使うことに慣れてしまうと、『シングルアクション』に戻ることはほぼありません。

指先で塗料の噴出量をコントロールできるかが『シングルアクション』と『ダブルアクション』の大きな違いなんですが、ダブルアクションの方が、単純にできることが多いんですよね。

カップのうがいも、ダブルアクションの方が楽ですし、扱い自体も、実はそれほど難しいものではありません。

 

個人的には、最初からダブルアクションのハンドピースを選んでも全然OKです。

ただ、ダブルアクションはシングルアクションに比べて機構が多いため、メンテナンスのときに壊してしまう、という可能性はあるので、その点は注意ですね。

 

次に『口径』ですが、これは大きいほど塗料の吹き出る量が多くなり、広い面を塗装しやすくなります。

一般的に模型用は0.2~0.5までの口径があります。

 

結論から言うと『0.3』口径を選んでおくと、ガンプラ作りではほとんど対応できます。

グラデーションもできなくはないですし、ベタ塗りもガンプラくらいのパーツならPGや特殊なキットでない限り問題ありません。

 

いちおう候補としては、細かい微細なグラデーション塗装や迷彩塗装をしてみたいなら『0.2』口径。

ガンプラだけではなく、カーモデルのような広い面の塗装や艶アリの塗装をしてみたいなら『0.5』口径が向いています。

 

エアブラシのセット品に付属するハンドピースはダブルアクション性で0.3口径が多いです。

ハンドピースも使いやすいものが選ばれているので、その点は安心と言えます。

【補足2】コンプレッサーのエア圧、作動音、連続使用時間について

メーカー公式サイトから引用

エアブラシのコンプレッサーで重要な項目は「エア圧」「作動音」「連続使用時間」になります。

あくまで私の意見にはなりますが、その三点について書いておきます。

まず「エア圧」ですが、私が最初に使っていたのは「クレオス」のプチコンというコンプレッサーでした。

 

現在、プチコンはコンプレッサーのみの販売となっています。(以前はセット品もあったんですが、生産終了とのこと)

 

話を戻しますが、プチコンはエア圧が低め、と言われ、それがネックと言われることがあります。

ちなみに、数字的なスペックはこんな感じです。

●定格圧力 : 0.05MPa(0.5kg/㎠)
●最高圧力 : 0.085MPa(0.85kg/㎠)
●吐出空気量 : 3ℓ/min.0.05MPa

正直言って、数字を見せられてもさっぱりわからないですよね。

 

ただ、体感として言えることは、プチコンのコンプレッサーを使っていて困ったことはほとんどなかったですよ、ということです。

パール塗装などはエア圧が高めの方がいい、と言われていますが、吹くだけなら普通にできます。

 

実は、模型用のコンプレッサーは、高いエア圧を誇るより、安定したエア圧を出し続けるかどうか、ということが重要だと思います。

安定したエアを供給できないと、塗装中にエアが吹きでなくなったり、強くなったりしてしまいます。

ここは、きちんとしたメーカー品であれば安心できるところです。

塗装に関して、とびっきりのこだわりがない限り、エア圧に関しては、それほど気にする必要がないかな、と思います。

 

次に「作業音」です。

エアブラシの作業音はdB(デシベル)という単位で記されています。

50dBがエアコンの室外機や事務所のなかくらいと言われているので、日常的によく感じる音、ということになります。

プチコンの稼働音は非常に小さいと言われ、無負荷の状態で45dBとなっています。

静かだと言われているL5でも50dBです。

そのふたつを使ったことがある私の感想ですが、たしかに50dBだとそれほど大きい音ではありません。

「なにか機械が動いているなー」と感じるくらいです。

ただ、エアブラシは基本的に「塗装ブース」も一緒に使用されるため、作業音は割増しになる、と考えた方がいいですね。

 

最後に「連続使用時間」についてです。

コンプレッサーには「連続使用時間」をいう記載があることがあります。(記載がないものもあり)

プチコンであれば『30分』となっています。

これは、作業ができなくなりますよ、という時間ではなく、連続で使用して、安定した空気を排出することができる目安となる時間です。

もちろん、30分以上使い続けると、負荷がかかり続けていることになるので、故障の原因になることはあります。

「連続使用時間」とは、ずっと使っているとコンプレッサーは熱を持って性能が落ちてしまうので、その目安となる時間のことです。

 

メーカー公式ページから引用

ちなみにリニアコンプレッサー「L5」と「L7」は公式ページで一日中の連続運転も可能と記載があります。すごいですよね。

メーカー品でも、比較的安価なコンプレッサーには稼働時間といった制限があるので、ちょっと気にしておいたほうがいいと思います。

【補足3】塗装ブースについて

引用 Amazon

エアブラシは基本的に部屋で使うことになるので、塗装ブースも必要になります。

塗装ブースというのは、模型用の換気扇のようなもの。

エアブラシは塗料を霧状にして噴き出す道具なので、その霧を外に排出するための塗装ブースがないと、塗料は部屋の中に漂い続けるため、健康にも悪影響を与えます。 

 

もしエアブラシを購入するなら、セットで塗装ブースを買うことを検討しなければいけません。

エアブラシと塗装ブースは一緒に動かすことになるので、作業音を気にする場合も注意が必要ですね。

 

くわしいことは別の記事でも紹介していますが、最初の一台は

『GSIクレオス Mr.スーパーブース コンパクト』

『タミヤ ペインティングブースII シングルファン』

のどちらかがおススメです。

きちんとしたメーカー品ですし、多くのモデラ―に使われている実績もあります。

よろしければ塗装ブースの記事もありますので、併せてご覧ください。

 

 

【補足4】安価なエアブラシ・コンプレッサーについて

現在では、エアブラシに使うコンプレッサーでも安価なものがたくさん出てきます。

ですが、基本的にはこういったものはおススメはできません。

 

値段が安いとはいえ、実績がない商品は、やはり怖いです。

模型環境の中でエアブラシはかなり高い買い物です。ここは冒険して失敗するところではないかな、と思います。

安価なものが欲しい方は、最初に紹介したタミヤのものなど、実績のあるメーカー品を購入することを検討してみてください。

クレオスのリニアコンプレッサーL5がおススメされている理由

すこし調べればわかるかもしれませんが、クレオスのリニアコンプレッサーL5は、多くのモデラ―からおすすめされています。

クレオスのL5が多くの方からすすめられる理由は、耐久性、作動時間、エア圧、作動音、すべてがモデラーの期待に応えつづけてきたからです。

私も10年近く使っていますが、ほぼノーメンテナンスで、故障は一回もありません。

長くプラモデルを趣味にするなら、自信をもっておすすめできるのはやはりクレオスのL5になります。

 

エアブラシは、値段が高いというだけでなく、音や臭いといった使用環境も考えなければいけません。

ですが、それに見合うだけの楽しさは提供してくれる、といえます。

敷居が高いと感じるかもしれませんが、自分の環境が許すなら、頑張って模型作りに導入してみてはいかがでしょうか。

それだけの価値はあると断言できます。

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