塗装ブースを選ぶとき、重要なのは値段、風量、大きさ、音、周辺機器なんかだと思います。
ですが、その他にも『自分がどれくらい塗装をするのか?』『自分の塗装環境に合っているのか?』というのも重要になってきます。
色々なメーカーから発売されている塗装ブースにも、長所と短所があります。
ガンガン塗装をしていきたい! という方はやはり排気量やメンテナンス性。
家族の方と同居、またはアパート暮らしなので、音に気を付けなければいけない! という方は、音が小さめのものを選ぶ必要があります。
と、いうことで今回は、模型用としてよく使われる塗装ブースの長所と短所を簡単にまとめてみました。
塗装ブース購入の参考になれば幸いです。
※ 紹介時に定価を書いていますが、ネットで購入すると3000円~6000円ほど安くなっていることも多いです。
割引率は商品によって違うので、気になるものはリンク先などでチェックしてみてください。
GSIクレオス Mr.スーパーブース コンパクト
定価は18000円(税抜)
本体サイズは横幅37×奥行29×高さ26(cm)
塗料メーカーの大御所、クレオスの販売している塗装ブースです。
奥行が37㎝と、塗装ブースとしてはコンパクト。
また、駆動音も静かなので、夜間使用や音を気にしなければいけない方に向いています。
販売がクレオスなので、フィルターなどの周辺機器も手に入りやすく、最初の一台としておススメできる塗装ブースです。
欠点はパワーがあまり強くないところ。
ガンガン塗装をする方や、部屋でスプレー塗装をする方には不向きですね。
ただ、普通に塗装する分には全然問題ないレベルかと思います。
繰り返しますが、最初におススメできる一台です。
長所
塗装ブースとしてはコンパクトなサイズ・駆動音が小さめ・メンテナンスも楽。
短所
パワーが小さめ・ガンガン塗装をする方や部屋で缶スプレーを使いたい方には不向き。
エアテックス スプレーブース レッドサイクロン L
定価は20350円。
エアブラシのメーカー、エアテックスが販売するザンギエフみたいな名前が付いた塗装ブース。
本体サイズは幅42×奥59×高33(㎝)です。
シングルファンでありながらパワーが強く、LEDライトが付いているため塗装中に手元を照らしながら塗装ができます。
また、セット内容も充実しているのが特徴です。排気口のアタッチメントが付いてくるのはうれしいですね。
ただ、音量が60dBとかなり大きいのがネックです。
レビューしている方は「近くでドライヤーを動かしているみたい」と言っていました。
音をあまり気にしなくてもいい、という環境で、パワーが欲しい方にはおススメです。
また、Amazonで販売されている値段が一万円ちょっとの塗装ブースは性能的にはレッドサイクロンに近いものが多いです。
長所
シングルファンでありながらパワーは強め・LEDライトが付いていて手元が明るい。
短所
駆動音が大きめ。音を気にしなくてもいい環境の方向け。
タミヤ ペインティングブースII シングルファン
定価は18,480円(税込)
サイズは40 × 30 × 53(cm)となっています。
安定のタミヤ製。シングルファンですが風量はそれなりにありますし、駆動音も静かな方。
また「もっと風量が必要だな」と思ったら後からファンを追加し、ダブルファンにすることができます。
性能や利便性を総合的に考えれば、クレオスのコンパクトブースと並んで最初の一台におススメできる塗装ブースです。
ちなみに私はこのタミヤのシングルファンを使っています。
性能的には十分満足していますが、欠点は掃除がやや面倒で、メンテナンス性が悪いところですね。
長所
安定のタミヤ製・駆動音も静かな方・パワーが足りなければ後からファンを追加することができる。
短所
掃除(メンテナンス)がやや面倒。
タミヤ ペインティングブースII ダブルファン
定価は24,800円(税込)
タミヤのペインティングブースシングルのファンが、単純にふたつになった塗装ブース。
そのため、性能も単純に2倍。
ですが、使用コンセントや音も単純に2倍です。
排気ホースも2本と、やや物々しく見えます。外への排気方法もダクト二本分が必要になります。
ただ、フォンを両方動かす必要はなく、通常は片方だけ使い、ここぞというときだけ両方動かすという使い方もアリですね。
たしかな排気量が欲しい方はこちらがダブルファンの方がおススメです。
長所
ファンが追加されたことでパワーも二倍・片方だけ駆動させることもできるので音の調整もできる。
短所
音量も単純に二倍になる・見た目が物々しい・やっぱりメンテナンスは大変。
ガットワークス ネロブースmini
値段は59,800円。
モデラ―の中で最強と名高い塗装ブース。
サイズはW200×D20×H206(mm)。
ご覧の通り値段はぶっちぎりの高額ですが、パワーが大きく、騒音値も41dB とかなり小さめ。
使用した方はだいたい絶賛している、性能もぶっちぎりの塗装ブースとなっています。
欠点は値段の高さですね。さすがに六万円近い金額は迷う・・・!
ただ、模型をずっと作っていきたい、という方はまじめに購入を考えてもいいと思います。
欲しい方はAmazonだけでなく、公式ホームページもチェックしておくことがおススメです。
サイズなどを相談できる特注も承っています。
長所
塗装ブースとしては最高峰の性能・駆動音もかなり静かで言うことなし
短所
値段が高い・入手が難しい時期がある。
一緒に購入した方がいい周辺機器
最後に、一緒に購入した方がいいアイテムを紹介します。
それが『Mr.スーパーブース用 排気口アタッチメント』です。
塗装ブースを使うには、排気ホースを外に出す必要があります。
壁に穴をあけて常設、という猛者もいるんですが、だいたいは使用するときに窓を開けてホースを外に出します。
そのときダクトの先端に付け、窓の開きを最小限にしてくれるのが、このアタッチメントです。
クレオス製のため、すべてのホースに互換性がある、とは言えないところが辛いところですが、あるとないでは窓の開きに雲泥の差が出ます。
ちなみにタミヤのダクトホースには問題なくつけれました。(もしつかなくても、加工してテープでつけてやろうと思ってましたが)
塗装ブースによっては付属してくることありますが、付属していないなら後からでもいいので購入したほうがいいと思います。
どんな季節でも、窓を開けておくのはそれなりに問題があったりしますからね。(ちなみに私は蜂に侵入されたことがあります)
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