製作過程FAガール スティレット

パチ組みでもかわいい! FAガール・スティレット製作 作るコツと心構え!

季節は夏!

ということで(これを製作しているときは7月でした)夏っぽいカラーリングをしているFAガール・スティレットを製作していました。

最初に書いておきますが、超難しかったです!

ガンプラはさんざん作ってきたんで、美プラもふつーに作れるでしょー、と思っていましたが、正直、比じゃないくらい大変でした・・・。

ほとんどの方が知っているとは思いますが、このFAガールは美少女系プラモの先駆けともなったシリーズです。

美少女系のプラモデルはもはや完全にジャンルになり、今となってはコトブキヤだけでなく各メーカーから発売されていますね。

で、とりあえず素組みの状態なんですが、可愛い! Σ(゚Д゚;)

作った方は皆そう言うんですが、ほんとに可愛いです。

このままの状態でもいいんじゃないかなぁ・・・とも思うんですが、やっぱり合わせ目は目立ちますし、色分けも十分ではありません。

きちんと作ってあげれば、もっと可愛くなるはず!

そんなこと思いつつ、意気込んで製作していました。

スポンサーリンク

FAガール・スティレット 製作のここが難しい!

さて、FAガールの制作なんですが、やっていくことは普通のキャラクタープラモと一緒です。

主に、ゲート処理、ヒケ処理、合わせ目消し、モールドの彫り直し、などですね。

ただ、それが超大変!

なにが大変かといいますと、全体的にパーツが小さいため、上手くヤスリが掛けられない。

また、破損させる可能性が非常に高いです。

接続のピンが細いため、関節なんかは特に注意が必要です。

細い上に負荷がかかる部分なので、ふとしたときにパキッといってしまいます。

また、ガンプラなどではあまり行うことのない「はめ合せの調整」という作業が登場します。

例えば、写真のように最後までパーツがはまらず、隙間ができてしまう、ということがけっこうな頻度で起こります。

こういったところはピンを短くしたり、干渉する部分を削ったりして調整する必要があります。

また、合わせ目消しも場所によってはかなり難しいです。

ロングヘアーの先端なんですが、これは合わせ目というよりは、段差と隙間ですね。

合わせ目消しは接着剤でむにゅっとやる方法が有名ですが、それでは100%消せません。

ここは瞬間接着剤パテとラッカーパテで埋めました。

形状的に、ヤスリ掛けもかなり大変です。

パーツが小さいという事はモールドがしっかり彫られていない、ということでもあります。

つまり、ヤスリを掛けたり塗装をするとすぐに消えてしまいます。

スジ彫り箇所は塗装の境目にもなっているため、ここはしっかりやっておきたいところなんですよね。

結果的にモールドはほとんど彫り直したんですが、上手く彫り直しが出来ず、パテで修正を繰り返した箇所も多いです。

 

製作のコツなんですが、とにかく、破損に注意です。

無理に力を入れず、関節が固ければ、慎重にヤスリで調整してあげます。

合わせ目消しやモールドは彫り直さなくても完成させることが出来ますが、関節を折ってしまうとパーツの小ささもあって、修正はかなりの困難です。心も一緒に折れます。

それでも折ってしまった場合は、固定ポーズにしてしまおう! くらいの気持ちを持っていましょう。

だいたいの方は、やってしまうと思います。

 

と、いうことで組み立ての段階から超難しいよ、という話なんですが・・・。

スティレットはFAガールでも最初期のキットなので、最新のキットはおそらく作りやすくはなっていると思います。

ですが、パーツの小ささはFAガールの傾向としてはあるので、難しいキット、というのは覚えておいた方がいいと思います。

正直言って、プラモ初心者にはとてもお勧めできません・・・。

FAガール・スティレット 塗装のここが大変!

全体を整えたら次は塗装です。

ハッキリ言って、塗装もかなり難しい・・・!

やっぱり、パーツの小ささが大きな一因ですね。

例えば肩のパーツなんですが、もともとは青一色のパーツです。

きちんと塗り分けが出来るようにスジ彫りでラインを出して小さなパーツを2回マスキングする必要があります。

あの白い部分なんて1ミリくらいの幅しかありません。

スカートのラインも同様です。細い上に、微妙に曲線になっているのでさらに難しい。

他にも、所々にはみ出している箇所が見えると思うんですが、びしっと塗り分けるのは本当に難大変です。

塗り分けは、こんなところばかりです。

 

塗装のコツなんですが、ありません。

きちんとモールドを彫って塗り分けをしやすくしておく、というのはありますが、その段階でかなり難しいですからね・・・。

ここは、モデラーの技量との真っ向勝負になります。

使用した色はこちら。色数自体は多くないので、それは楽なんですけどね。

肌の塗装はこちらを使いました。

FAガールカラーの「プラスチックフレッシュ」と「ウェザリングマスターH」です。

「プラスチックフレッシュ」は、FAガールの肌とほとんど同じ色なので、違和感ない仕上がりにすることができます。

ちなみに、顔は無塗装です。

ただ、つや消しスプレーを吹いて、頬のところにウェザリングマスターHのピーチをささっと塗ってあげるだけでかなり印象が変わります。

凄く簡単なので、フィギュア用のウェザリングマスターは持っておくことを強くおススメします。

肌の塗装はいろいろとやり方があるんですが、こだわっていくとどんどん沼にはまっていくので、最初はこれくらいでいいのではないでしょうか?

これだけでも、かなり可愛くなりますよ。

カスタムアイデカールを使ってみた!

無塗装でも可愛いんですが、やはり表情を作れるというのも捨てがたい特徴です。

最近では「瞳デカール」なんていうのも販売されています。

ですので、「カスタムアイデカール」というものを実験として使ってみました。

どうでしょうか? いちおう顔パーツは全塗装をしてデカールを貼ったんですが、すっごく雰囲気が変わると思います。

ただ、気になるのはやはりデカールの厚みなんですよね。

顔はやはり視線を集めるので、不自然な部分というのはなくしていきたいと思います。

結論なんですが、かなり薄い作りなってはいますが、やっぱりデカールの厚みは目立ちます。

ですので、クリアーを厚く吹いて、慎重に研ぎ出しをして、艶消しスプレーを吹いて厚みを消す、という作業を行っています。

ちょっと面倒ですが、デカールの段差消しはやっておいた方がいいかな、と感じますね。

 

FAガール完成! 部分塗装でもいいのでは? でも頑張って作ってほしい理由

とにかく大変でしたが、私はなんとか完成させることが出来ました。

ほんとに、これを綺麗に塗装出来る人はプロの領域だと思います。

塗装のところで、綺麗に塗装するコツは無い、と書いたんですが、FAガールって部分塗装でもかなり可愛くできると思うんですね。

髪とすこしの塗り分け、つや消しスプレーとウェザリングマスター。それだけでぐっと見違えると思います。

正直、FAガールはかなり難しいですし、全塗装となると時間もかかります。上手く作れないと、ストレスもかかります。

なら部分塗装の方が、気楽に、ずっと楽しく製作できると思うんですよね。

 

ただ、もし全塗装ができる方なら、頑張って挑戦してみてほしいという気持ちもあります。

苦労して完成させて分かったんですが、手間を掛けただけお思い入れも強くなると言いますか、メチャクチャ可愛く見えるんですよ!

たしかに、ネットで探せばかわいい作例はたくさんありますが、思い入れが込められるのは自分で作ったFAガールだけです。

積んでいる方も多いと思うので、ぜひぜひチャレンジしてみてください。

可愛く仕上げる、というのはガンプラとはまた違った楽しさにもなりますよ。

 

また、この記事で製作しているのは最初期のスティレットでして、現在ではXF-3というバージョンアップしたタイプが発売しています。

可動範囲などが改善され、表情パーツも追加されているため、スティレットが欲しい方はそちらの方を購入した方がいいと思います。

 

スポンサーリンク