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ヤスリの基本を解説! いったいどうやって選べばいいの?【ガンプラ・プラモデル初心者】

ガンプラやプラモデルを作るのに、ヤスリは無くてはならない工具です。

パーツを切り取った跡を綺麗にしたり、ヒケを消したり、面を整えたり、初心者から上級者までとにかく大活躍します。

ですが、種類がメチャクチャ多く、何を選べばいいか迷うこともあると思います。

ここでは、プラモデルに良く使われるヤスリの種類。

そして、初心者におススメのヤスリを紹介していこうと思います。

もしかしたら、普通にプラモデルを作っている方にとっても、改めて見ると何か発見があるかもしれません。

それでは、よろしければご覧ください。

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ヤスリの「番手」とは?

まずは「番手」の話です。

ヤスリは120番、240番といった「番手」と呼ばれる数字で分けられています。

数字が小さくなればなるほど荒目、と呼ばれ、削る力が強く。

数字が大きいほど削る力はなくなっていきますが、その分目が細かく、仕上げに使われることが多くなります。

プラモデルで使われることが多い番手は、「400番」「600番」「800番」です。

初心者の方は、主に「600番」を使用し、仕上げに「800番」を。

すこし削る力が欲しい時は「400番」と使い分けると良いと思います。

場合によっては400番より小さい番手や、1000番以上の番手を使うこともありますが、基本的にはその三つの番手があれば困ることはありません。

どれかひとつ選ぶのであれば「600番」がおススメです。

 

※ ついでに、番手の数字は決められた数が当てはめられており、「26番」とか「358番」とか中途半端なものはありません。

実際使っていけば、どの番手がどれくらい削れるのものか、なんとなくわかっていくと思います。

紙やすり

次は、やすりの種類を説明します。

まずは「紙やすり」です。

ヤスリとしては最もポピュラーで、ホームセンターでも安価で購入することが出来ます。(写真は模型メーカータミヤの商品)

切ったり折り曲げたりして、使いやすい形にすることができるのが特徴ですね。

これは、だいたいの方が感覚的に使うことが出来ると思います。

 

また、紙やすりには「耐水ペーパー」と呼ばれているものあります。

耐水ペーパーとはその名の通り、水に濡らしても使用できる紙やすりの事です。

ヤスリ掛けには、水を付けて行う「水研ぎ」という方法があるのです。

なぜ水を付けるのかと言いますと、ヤスリ掛けは基本的に摩擦が起きるので熱を帯びます。

ヤスリ掛けにおいて、その熱を嫌う場合が、あります。

ただ、普通に模型を作っていて、そういったことを気にする場面は、ほとんどありません。

逆にもう一つの特徴として、ヤスリ掛けをして生じた粉が、水に濡れているため宙に舞いずらい、という事があります。

そちらのほうが、助かる、と思うことが多いのではないでしょうか。

耐水ペーパーは車のプラモデルで「研ぎ出し」という作業で使われることがありますが、基本的には選ぶ必要はないかな、と思います。

紙やすりでおススメなのは、ウェーブさんの「切れてるヤスリ」です。

200円ちょっとと、紙やすりとしてはすこし値段が高いんですが、付箋のようにさっとはがして、すぐ使えるというのは大きな利点です。

模型作りなら、これくらいのサイズでも充分ですからね。

スティックヤスリ

つぎはスティックヤスリです。

模型用のヤスリとして最もおススメです。

スティックヤスリを使ったことが無い方はぜひ使ってみて欲しい! 本当に使いやすいです!

こちらはヤスリを硬質のスポンジに貼り付けてスティック状にしたものです。

両面がヤスリになっているので、非常に長く使えます。

ヤスリスティックはいくつかのメーカーで販売されていますが、ウェーブさんの「ヤスリスティック・ソフトタイプ」のものがおススメですね。

私の場合、ちょっと長いので半分に切って使っています。(ソフトタイプのものはハサミで切ることが出来ます)

模型作りでは、「400番」「600番」「800番」のヤスリを良く使うと最初に説明しましたが、そちらをソフトタイプで揃えておくと、困ることはほとんどないと思います。

500円以下の値段で買えて、3枚入り。

半分に切って、しかも両面使えて長持ちするというコスパ最強! のアイテムです。

スポンジヤスリ

次はスポンジヤスリです。

スポンジヤスリは、その名前の通り、スポンジの面に研磨剤が付いているヤスリです。

スポンジヤスリは柔軟に形を変え、曲面などにフィットするので、丸い面などを処理するのに適しています。

紙やすりや、スティックヤスリだと、丸いパーツの形を歪ませてしまうことが多いんですよね。

ですが、スポンジヤスリは、削る、というより、番手が大きいもので、磨く、といった作業に向いています。

また、紙やすりと一緒で、ハサミなどで形を変えることが出来ます。

 

非常に便利なのですが、紙やすりやスティックヤスリなどに比べて使用頻度は高くないため、最初に無理をして揃える必要はないと思います。

模型用としておススメなのはタミヤのスポンジシート、または3Mというメーカーのジグソーパズルの形になったものが手に入りやすく、使いやすいですね。

金属ヤスリ

そして、最後は金属ヤスリになります。

文字通り金属でできたヤスリなため、耐久性があり、メンテナンスを怠らなければ、かなり長い期間使うことが出来ます。

 

ですが、金属ヤスリは初心者にはお勧めできません。

なぜかと言うと、金属ヤスリは番手で区別されていないため、ものによってはパーツが削れ過ぎてしまう場合があります。

また、丸型、平型、棒型など、種類も非常に多い。

最近では100円ショップでも売っていますが、基本的に値段も高いため、最初のうちに選ぶ必要はないかと思います。

しかし、模型用の金ヤスリは性能が高いものも多いので、慣れてきましたら自分に合ったものを探してみるのもいいと思います。

ちなみに私が良く使っているのは「バローベヤスリ」という商品です。

非常に小さな金属ヤスリで、紙やすりやスティックヤスリでは処理が難しい場所に重宝します。広く使うよりはピンポイントで使うタイプですね。

上でも書きましたが、金属ヤスリは値段も少し高いので、こだわりのある工具、に分類されるかもしれません。

ヤスリのまとめ

最後にまとめになります。

・ヤスリの番手は小さければ小さいほど良く削れる。

・模型でよく使うのは「400番」「600番」「800番」。とりあえず600番を持っていればOK。

紙やすり、スティックヤスリ、スポンジヤスリ、金属ヤスリと種類がありますが、最初はスティックヤスリがおススメ。切れてるヤスリもあれば、なお良し。スポンジと金属は後回しで。

以上ですね。

 

最後に、模型でよく使われる、ということは沢山種類がある、ということでもあります。

私も、未だに試してみたいと思うヤスリがたくさんあります。

自分に合うかどうか、というのも大事ですので、ここで紹介した以外のものでも、ぜひ色々なヤスリを使ってみてください。

環境や、やりたいことに合ったものが見つかりますと、ぐっと作業が楽になりますよ!

それでは!

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