今回は、ゴットハンドさんから発売されている究極という名のニッパーをレビューしようと思います。
アルティメットニッパーは愛用しているモデラーさんもたくさんいる、プラモデル界、最高峰のニッパーです。
特徴はゲートの切断面で、上手に使うとゲート跡が分からないほど綺麗に切ることが出来ます。
ですが、アルティメットニッパーは使い方にちょっとコツがいるので、それを説明していこうかと思います。
アルティメットニッパーの特徴

アルティメットニッパーは、別名、片刃ニッパーとも呼ばれます。
最近では片刃ニッパーという名称で似たような商品も増えてきました。

通常のニッパーと何が違うの? という疑問も出るかと思いますが、通常のニッパーというのは、パーツを切断する刃が両側に付いています。

一方で、アルティメットニッパーは刃が上部にしかついていません。
下の部分はどうなっているかというと、「当て木」のような役割を果たしています。
これが片刃ニッパーと呼ばれる所以ですね。

両刃のニッパーというのは、パーツの両方から力が入るので、「切る」というよりは「押しつぶす」という側面を持っています。
そのため、綺麗な切断面にするには限界があります。

アルティメットニッパーだと当て木が役割を果たすため非常に綺麗に切れます。
見た目でも違いがハッキリと分かります。
「当て木」でゲートをきちっと押さ、切れ味の鋭い刃で切断する。
これがアルティメットニッパーが、綺麗にゲートを切ることが出来る秘密になります。
アルティメットニッパーの持ち方

ただ、普通に使ってしまうと、その特徴を活かしきれません。
そのため、性能を十分に引き出すためには、持ち方も普通の物とは違います。
ここはかなり大事な部分ですね。

公式サイトにある説明が一番わかりやすいですが、片側だけを動かすようにして、パーツを切る必要があります。
当て木のある部分は固定し、刃の部分を動かします。

切ったゲート跡がほとんど白化しない、という触れ込みのあるアルティメットニッパーですが、通常の持ち方だと白化する可能性が高いです。

きちんと持ち方を変え、意識するようにして切ると、パーツはほとんど白化しません。
上手に切ると、ほとんどゲート跡が残らなくなります。
正直、最初は持ちづらいんですが、使っていると慣れていきますので頑張りましょう!
アルティメットニッパーは慣れが必要

アルティメットニッパーは、とにかくよく切れます。
二度切りが推奨されているので、まずはゲートから少し離れたところを狙ってパーツを切り離したんですが、この時点で、もう「すご!」と感じると思います。
ぬるっというか、スパッていうか、とにかく普通のニッパーとは違う感触です。

しかし、パーツを密着させてゲート跡を切らなければいけないため、最初は失敗してしまうこともあるかと思います。
写真は密着させすぎて、パーツを抉ってしまいました・・・。
また、アルティメットニッパーは繊細な工具なので、使い方を間違えると簡単に壊れてしまうこともあります。
ネットでも、「折ってしまった」という話を、たびたび聞きますね。
アルティメットニッパーを数年使った感想は?

で、アルティメットニッパーを数年使い倒してみました。
模型を作っていると自然と増える汚れもいい感じ(?)になっています。
結論を言うと、活躍の頻度は大きく、まだまだ現役です。

いちおう私の使い方としては、タミヤの精密ニッパーでばちばちとゲートを残してパーツをカット。

その後、アルティメットニッパーに持ち変えて、残ったゲートを処理していく、という手順でやっています。
細かいゲートがアルティメットニッパーに挟まることがあるのがややストレスですが、やはりゲート跡は綺麗になるので重宝していることは間違いありません。
まとめ
以上でアルティメットのニッパーの使い方となります。
アルティメットニッパーは普通のニッパーと違い、刃が片刃となっていることが特徴です。
もう片方が当て木の役割を果たし、綺麗にゲートを切れる仕様となっています。
ただ、その分持ち方など使い方に気を遣う必要もあり、繊細なため壊れやすい側面もあります。
ハッキリ言いますと、最初の一本にはお勧めしません。値段も普通のニッパーと比べて高めですからね。
ただ、一度使いこなすと手放せない、という方も多いので、興味のある方はぜひ使ってみてほしいです。
私は数年、現役で使っています。