クレオスから発売されているSSP瞬間接着剤パテは、HGパウダーとHG液(硬化剤)を混ぜて使うタイプのパテとなっています。
瞬間接着剤、とはいうものの、パーツを接着することには使わず、穴埋めなどパテとして活用することがほとんどです。
瞬間接着剤パテには「シアノンDW]や「黒い瞬間接着剤」などがありますが、このSSPパテも硬化がとても速く、使い勝手が多少違います。
今回はSSP瞬間接着剤パテの使い方と注意点を紹介しようと思います。
SSP瞬間接着剤パテの使い方
SSP瞬間接着剤パテの内容はこんな感じです。
以前は箱のパッケージに入っていて、硬化遅延材と撹拌シートが入っていましたが、リニューアル版には入っていません。
使い方は簡単です。
まず、付属のヘラを使って、HGパウダーを摺り切り一杯分、用意します。
それをクラフトテープや付属シールの裏側などで、HG液と混ぜ合わせます。
摺り切り一杯の量で、液は12滴、必要です。
滴数決まってるの? と思うかもしれませんが、SSPはけっこう分量がシビアです。
液が少なくても、多すぎても硬化不良を起こすので、分量は守った方がいいですね。
混ぜ合わせたらすぐに固まってしまうので、盛り付けたい場所に盛ります。
あとは十数分で固まってしまうので、デザインナイフやヤスリで形を整えると完了です。
普通のパテだと、硬化するとヒケを起こすことがありますが、SSPはヒケをほとんど起こしません。
本来であれば穴埋めには時間が掛かりますが、SSPパテを使えば、あっという間に作業を終えることができます。
SSP瞬間接着剤パテの注意点
めちゃくちゃ便利なSSP瞬間接着剤パテなんですが、注意点もあります。
SSP瞬間接着剤パテは、HG液や粉の劣化によって、硬化後の質感が変化することがあります。
ですので、様子を見るための塗装前サーフェイサーは必須です。
サーフェイサーを吹くとわかるんですが、プラスチックとSSPパテの違いがはっきりと分かってしまう、っていう事になっていることがあるんですよね。
もしそうなってしまったら、SSPパテの部分にラッカーパテを塗ってヤスリを掛け、ケアをしてあげる必要があります。
また、硬化が早い、というのも、ある意味では注意が必要です。
パテを作り終わったら、すぐに盛らないといけないので、スピーディーな作業が求められます。
摺り切り一杯分に対して、12滴必要なので、必要量の調整が難しいというのもデメリットですね。
SSP瞬間接着剤パテ HGパウダーの使い道
実はこのSSP瞬間接着剤パテ、普通に使っていけば、液の方が先になくなります。
しかし、心配することなかれ。実はこの余ったHGパウダー、超使えます。
まずは、別の記事でも紹介したように別の瞬間接着剤パテと組み合わせる方法です。
シアノンDWや黒い瞬間接着剤が有名で、使いやすいですね。
瞬間接着剤は、HG液の代わりにすることができます。
また、これなら目分量でパテを作れるので、デメリットの段で書いた必要量の調整が難しい、なんてこともありません。
もうひとつはかなり力業ですが、粉を穴に入れて、普通の瞬間接着剤で硬化させる、という方法です。
粉を直接硬化させるときは、マスキングテープで保護して被害が及ばないようにします。
やり方は簡単で、埋めたい穴に粉を入れ、そこに瞬間接着剤を流し込むだけ。
すると、HGパウダーは一瞬で硬化します。
あとはそれはヤスリで整えるだけです。
いちおう、この方法でもサーフェイサーは必要ですが、その後のケアもほとんど必要なく塗装に入れることが多いです。
他の瞬間接着剤パテと同様、このSSPパテも、模型作業の効率をぐーんと上げてくれる素晴らしいアイテムです。
シアノンや黒い瞬間接着剤と合わせて、私の中では必須に近いレベルで活躍していますので、一度、使ってみることを強くお勧めします!