スケールモデルの初心者にとって、カーモデルには難所がたくさんありますが、その中でも私が迷ったのは「ルームミラー」の接着でした。
カーモデルには、フロントガラスに、極小パーツであるルームミラーを接着することがあります。
これがまた、中々に大変なのですが、使う接着剤とちょっとした工夫で、綺麗に接着することができます。
ルームミラーを接着する難しさ
スケールモデルにおけるルームミラーの接着、というのは、かなり難儀です。
写真にある極小の黒いパーツを、クリアパーツに接着する、というとんでもない仕様になっているんですね。
全く知識がない方だと、これを綺麗に接着する方法はわからないと思います。
スケールモデルは、塗装を終えてからパーツを接着する箇所も多いです。
そのため、普通の接着剤だと塗装面が溶けて、綺麗に接着できません。
クリアパーツだと、汚くパーツが接着してしまった影響は大きいです。
また、瞬間接着剤を使うと、クリアパーツは白化します。
白化しにくいものを使っても、失敗するとクリアパーツは汚れるので、リカバリーがかなり大変です。
ルームミラーを接着する方法
で、ここからがルームミラーの接着方法です。
まず、ルームミラーを接着するフロントガラスのパーツには、「のりしろ」みたいな部分があります。
ここをマスキングして、半艶の黒で塗装します。
作業後です。
こうすることで、反対側からパーツを接着しても接着跡が残りません。
で、使用する接着剤は、「エポキシ系接着剤」を使います。
これはふたつの粘液を混ぜ合わせて使用する接着剤です。
塗装を全く溶かさず、硬化してしまえば強い接着力を持つ、スケールモデルには必須と言える接着剤ですね。
もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
ただし、この「エポキシ接着剤」は、硬化が始まるまで、まったく粘性がありません。
そのため、混ぜ合わせた後、若干、粘りが強くなるまで待ってから、接着面に塗布して貼り付ける昼用があります。
タミヤのエポキシ接着剤は混ぜ合わせて5分で硬化するタイプですが、なかには1分タイプもあります。
それほど高いものではないので、自分に合ったものを用意しておくといいと思います。
ルームミラーの接着 まとめ
上手くいくと、こんな感じに綺麗に接着できます。
まあ、これでも難しいので、コツをつかむまでは何回か失敗することもありますが、エポキシ接着剤なら何度もやり直すことができます。
ただし、そのときはクリアパーツも綺麗にしてから再チャレンジしましょう。
あと、地味にルームミラーの位置は接着する前に確認しておいた方がいいです。反対につけていることもあります。
まとめですが、
・クリアパーツの「のりしろ」を半艶の黒で塗装する。
・パーツの接着剤は「エポキシ接着剤」で行う。
・エポキシ接着剤は硬化が始まって粘性が出てから使用する。
と、言った感じですね。
大事なのは使う接着剤です!
極小のパーツを接着する時は応用が利くので、ぜひ試してみてくださいね。