今回はスジボリの一種として「マイナスモールド」を彫ってみようと思います。
ガンプラには、ディティールアップとして『マイナスモールド』が彫られていることがあります。
その名の通り『-』の形をしたモールドですね。
これ、綺麗に彫るのは結構難しいんです。
ですが、工具と手順さえあれば、作業自体は割と簡単にできるんですよね。
![](https://www.hobi-rain.com/wp-content/uploads/2021/02/立ち絵 5-1.png)
では、さっそくマイナスモールドを彫ってみましょう!
用意する物
![](https://www.hobi-rain.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC_0138.jpg)
用意する物はまず小さめの彫刻刀です。
今回は、ウェーブさんの「HG 細幅彫刻刀 平刀」を使用します。
重要なのは彫刻刀の『幅』です。
この『幅』が=で『マイナスモールドの縦幅』になります。
ウェーブさんのHG細幅彫刻刀(平)は、1.0 1.6 2.0 2.4 3.0 3.5mmのサイズがラインナップされています。
![](https://www.hobi-rain.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC_0142.jpg)
次はスジボリ堂さんの「BMCタガネ」です。
通常のスジボリはかなり細めの物を使うんですが、マイナスモールドの場合は、ちょっと太めの物を選びましょう。
このタガネの太さが『マイナスモールドの横幅』になります。
![](https://www.hobi-rain.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC_0177.jpg)
今回は使用するのは、彫刻刀のサイズが2.0mm。タガネは0.6サイズになります。
彫りたいマイナスモールドに応じて、彫刻刀やタガネを選びましょう。
マイナスモールドの彫り方
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ますはマイナスモールドを入れたい場所に下書きをしておきましょう。
イメージをつかむためにも、下書きは重要です。
![](https://www.hobi-rain.com/wp-content/uploads/2022/04/aDSC_0184.jpg)
次は、モールドを彫る場所に彫刻刀をグイっと押し付けます。
![](https://www.hobi-rain.com/wp-content/uploads/2022/04/bDSC_0187.jpg)
そして次は、反対側から彫刻刀を差し込みます。
『V』の字を作るようなイメージするとやりやすいですね。
![](https://www.hobi-rain.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC_0191.jpg)
すると、当然ですが彫刻刀の幅の溝ができます。
![](https://www.hobi-rain.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC_0192.jpg)
このままでもいい感じには見えますが、タガネで彫り込んで、溝を整えてあげると完成です!
作業自体は、たったこれだけですね。
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マイナスモールドのディティール彫りは、この通り、作業自体は単純です。
ですが実際にやってみると、端がガタついていたり、底が均等になっていなかったりと、単純な割に難しいというのがわかると思います。
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もし失敗した場合は、瞬間接着剤パテで埋めてしまえばOKです。
ただ、素材が変わってしまうため、同じところに彫り直す、ということは難しいですね。
スジボリと同じように、マイナスモールドを彫るのは難しいので、鍛錬あるのみです。
マイナスモールドの応用
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マイナスモールドはそのままでも十分、ディテールアップの効果があります。
ですが、彫り込んだモールドにプラバンを貼り込んだり、ラピーテープを貼ったりして、更に情報量を増すことができます。
写真は、彫り込んだマイナスモールドに100円ショップで買ったラピーテープを貼ってみました。
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通常のスジボリの端に、ちょっとアクセントとして追加してもいいですね。
マイナスモールドは、太さや幅を変えても、なにかと応用が利きます。
実際にやってみると、線を彫るだけがスジボリ、ディティールアップではないんだな、と感じます。
また、入手困難なタガネが手に入らない場合は、スジボリカーバイトでも代用ができます。(持ち手が別に必要なので注意)
作業自体は簡単なので、ぜひやってみてください。
上手なマイナスモールドを彫れるように、なんども挑戦しましょう!